江戸川区とはどんな区? 都内の西部に比べれば暑くもなく寒くもなく~ 良いところ悪いところ

江戸川区船堀の写真 街決め 失敗しない住む街選び


23区でいちばん東のいちばん南、23区の東南にある江戸川区をみて行きましょう。

「江戸川区」というといかにもお江戸な感じのネーミングですが、江戸時代から存在していたというわけではなく、江戸時代には武蔵国・葛飾郡と呼ばれていました。その頃は鷹狩り場として存在していたようです。

区になったのは100年にも満たず、2022年で90歳と新しい区です。

そして区民の平均年齢も23区で一番若い。

独身の若者が多いというよりは若いファミリー層が多い感じです。

江戸川区は子育てにおいての支援政策が多かったりもするようで、支援盛りだくさんで子育てに向いてるからと江戸川区に越して行くご家族もいらっしゃいます。

※詳細https://www.city.edogawa.tokyo.jp/kosodate/kosodate/kosodateshienjigyo/index.html

しかしながらこの度、江戸川区は上記のような現実があるので東京23区の「0歳児が保育園に入りにくい駅ランキング」において区内にある西葛西駅、篠崎駅、一之江駅、平井駅で1~4位を独占するハメとなってしまいました。

その駅以外でも11位で葛西駅、13位で瑞江駅、14位で船堀駅となかなかトホホな結果となっております(2021.10月データ)

もちろんこれは保育園に入りにくい上位20区の中でも葛西駅と、西葛西駅の0歳児人口の多さが群を抜いているための結果で、決して役人がボリサしていて受入れ定員が少なすぎるということではないのですが・・・なんとか改善されるといいですね。

また江戸川区は住民における外国人割合が高いのも特徴的で、2019年1月1日の時点では中国人15424人、インド人4148人。これは23区でもトップクラスの多さと言うことです。

この区の特徴は南北たてに長いこと。区の南部は、2020年秋に放送されたドラマ、「姉ちゃんの恋人」の舞台となっていますね。(主人公の勤務先の外観は葛西にある島忠ホームズ 江戸川区東葛西9-3-6)

足となる路線は北から順に・・・京成線がほんの少しかすっているのに始まりJR総武線、都営地下鉄新宿線、東京メトロ東西線  JR京葉線などが全て《東西》に走っています。

勘の鋭い方はお気づきでしょうが、電車が東西に走っているということはのぼり方面の始発は千葉県内の駅、つまり江戸川区民は座っての朝の通勤はほぼ不可能です。

なかでも都営新宿線などは「が運営してんのに座れんのは千葉県の人ばっかじゃんかよ」とのご意見もありますです。

また南北に走っている路線は皆無で区民は公共交通機関で縦(南北)に移動する時はバスかチャリなどになってしまうのです。

朝の通勤ラッシュはとにかくスゴイ。東西線・総武線で混雑率1位・2位を占めており東西線の朝のラッシュ時乗車率は都内唯一の200%。この2線に江戸川区内から乗車した場合には乗る時にとったポーズは降りる時もそのまんま、乗る時にシェ~のポーズの人は降りる時までシェ~のポーズ。

日本の人口は減っていると言われていますが、東京の人口は2030年ころまで増える予定と言われ、沿線には相変わらずマンションも建設されています。そのうち乗る時の表情すら降りる時まで変えられなくなる日が来ることでしょう。

ただ時刻表を見る限りは増便などもされていたりして緩和に向けての努力も垣間見られます。

地形的には東西線の西葛西駅や葛西駅の南200メートルほどのところに都道450号線という道路が東西に走っていますがこれより南はもと埋め立て地帯。

そして江戸川区自体も非常に低い土地であり、区の面積の7割は海抜0 m 以下、その為江戸川区は日本のオランダ・・・などとは誰からも呼ばれていません。

台風や大雨のためにドキドキしちゃいますが、そこは端っこでもザ・東京23区。高い堤防に加え、上流には地下神殿と呼ばれる貯水庫が。

また川が溢れそうな時はゲートを開けて河川敷にある公園に水を流すような施設もあり治水対策はかなり気合入っています。まあ大所帯の江戸川区で川の堤防が決壊したら大変なことになっちゃいますからね。

更に液状化に備え土地の形態?形状?を変えようと新たにいろいろ仕込み中とのことですが、これは諸問題もありなかなか進んでいないようです。

まああとは河川の氾濫というものは基本河幅の狭い上流で、なお且つ流れが曲がりくねった部分で起こりやすいのですが、江戸川区は下流にあり川幅も広く、川がクネクネ曲がっている部分もあまり見られず川の形的には氾濫は起こりにくい・・・これはプラスですね。
 

と言った感じなのですが、海抜ゼロ地帯はメリットもあります。

気候は温暖で、西部の練馬区あたりと比べると夏の暑さは幾分マシで冬の寒さはマシマシ(=かなりマシ)です。

ただ夏の日中最高気温は練馬より涼しいのですが、夜の気温は練馬ほど下がりません(涼しくなりません)。

冬は1月、2月の月平均最低」気温は練馬区は℃ですが、江戸川区は℃。

暖かい地方からきて東京に始めて住む人は江戸川区、江東区などの海沿いがいいかもしれませんね。

雨量は「気象庁サイトの過去の気象データ検索」を参照してみました。

東から江戸川区・千代田区・練馬区・府中市・八王子市の5か所における年間雨量を比べてみたものですが、江戸川区は年間を通し最も雨量が少ないです。

梅雨と秋雨の年2回の雨期がある関東でこれは助かりますね。

区内においての価格などは家賃・物価ともに都内にしては安め。江戸川区内は激安スーパーの集積地などとも言われています。

高級住宅街に無理して高給取りでない人(ワタシのことです)が住んでしまうと、買い物に行く店ガ~、ご飯を食べに行く店ガ~となってしまうこともあるので、すべてにリーズナブルな江戸川区は若い人や目標があってお金を節約したい人などにはオススメの区です。

自販機の缶ジュースの価格を見ればその区の平均所得がなんとなく分かるような気がします。

田園調布などにある自販機で130円の缶コーヒーが売られていても普通に売れるでしょうが、下町で130円だとやはり「うっ・・・となることでしょう」私はまず買いません。

まあ江戸川区はさすがにどこぞの地域のように50円とか60円の缶コーヒーが置いてあるほどの価格破壊はありませんが・・・

※缶で思い出しましたが江戸川区には資源ごみ持ち去り禁止条例のようなものがありません。そのため資源ごみの日は割と早朝から缶をせっせと回収していらっしゃる方もいてスピーディで非常にスムースな回収が見られます(苦笑)


資源ごみの日が土曜などの場合、まだ薄暗いうちからゴミ集積所の空き缶コーナをがちゃがちゃやってる人もいらっしゃいます。時たま回収してる人に怒鳴っている正義感溢れる方もいらっしゃって土曜の朝から街には罵声が響くこともあります(笑)

休みの日の早朝に音で起こされたくない場合は江戸川区でも資源ゴミ回収日が土日でない日のエリアを選ぶとかマンションの高層階に住むなどの工夫も必要かもしれません。 

20時前後のスーパーなどは弁当の値引き引き(シール2枚貼りとかで)でほっかほっか亭の「のり弁当」の量をちょっと少なくしたようなものが100円で売られていたりして、もぅほとんどヤケクソの投げ売り状態になっており~節約したい人はかなり助かる事でしょう。

他には区の産物として小松菜・金魚などが有名で、特に区の公民館・図書館などに行くとやたら小松菜推しが目につきましてあののぼり旗を見るたびに小松菜奈を思い出してしまいます。

他なる特徴として、区の公園面積は23区中1位で子供を遊ばせるにはなんたらかんたらとありますが、実は区内の公園面積の54%が地元民からキャサリンとよばれる葛西臨海公園が占めています。

よって区の「特徴」と言うほど公園が多いとは言えません。

が、子供を遊ばせるような公園は多いです、ディズニーランドやシーへも近いですしね。

また江戸川区や次回以降に紹介する江東区の総武線以南の地域は比較的広い道が多く、車を持ちたいという人にとっては優しい街となりますでしょう。

東京西部のように、クネクネとした細い道もそれほど多くなく、タクシーの運ちゃんでも入っていくののに尻込みしてしまう世田谷迷路とか中央区・世田谷区の一通地獄のようなところもあまり見当たらず鉄腕ダッシュで見たような右折のみで目的地に行くなどという運転をさせられることもないでしょう。

行動範囲が自宅周辺・・・という人にとっては渋滞も少なくストレスフリーなカーライフが送れます。

ただ交通において一つ面倒くさいのは自転車で荒川を越えて江東区方面に行く場合や旧江戸川を越えて千葉方面に行く場合の移動です。


江東区方面に行く場合ですと最も南にある荒川河口橋や最も北にある小松川橋はまあ通りやすいのですが、それ以外の橋は狭くなかなか通りづらいです。このため自転車通勤や通学などで江東区を抜け東京の江東区方面(西方面)に向かうとなるとかなり面倒くさく・・・結局電車通勤とかバイク通勤にしてしまったよ~トホホのホ、という方も多く注意が必要です。

あと橋には「降りて通行しましょう」など注意書きがあるのですが、入口と出口にある自転車侵入止めのような柵は自転車を降りて手押しで通ろうとすると非常に通行しにくい構造になっています。

また千葉方面に行く橋も細くて通りづらいです。

そして江東区方面に行く橋も千葉方面に行く橋も橋の欄干が低く、強風の日に端を走っていると海に吸い込まれそうな感じになるのと 江戸川区から江東区や千葉のどちら方面に行くにしても橋はアーチ構造になっているので丘を越していく感じになるのがやや難儀ですね。

以上のことから自転車で江戸川区からをこえ他の区や県に行くのは少しだけ面倒です。

以上、大変大雑把ですが、江戸川区の特徴的なことをあげてみました。

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